TKに訊く、HOKA「カーボンX3」& 最新ラインアップ
3月5日(土)に『TKに訊く、HOKA「カーボンX3」&最新ラインアップ』に参加したよ。TKってトライアスリートの竹谷賢二さんね*1。ガーミンのアンバサダーでもあるし、ガーミンのイベントでTKのセミナーに参加したことはあるけど、今回はトライアスロン雑誌『Triathlon LUMINA(トライアスロン・ルミナ)』主催のイベント。例によってのZoomでの開催。
HOKA担当から
まずはHOKA ONE ONEの担当者からの説明。
- HOKAの初期2009年コンセプトは「楽に、楽しく、速く走るために今までのランニングシューズの常識を覆す」。これを進化させている。
- HOKAのランニングシューズにはGLIDE(ボンダイXが含まれる)、FLY(カーボンX3が含まれる)、SKYの3カテゴリがある。
トライアスリートに最適な走り方を導いてくれる、HOKAシューズと走りの特徴
ここからTKの話。
- クッション
- →足裏、関節に優しい。楽に、楽しく、速くの優先順位なので、これが重要。
- 反発、バネ、ジャンプを活かす
- →サラ脚でないと。バイク後だと難しい。
- メタロッカーテクノロジー*2
- →以下の特徴を持つので、最大限に活かしたい。
- ランニング時の正しい足運びをガイド。
- 着地から蹴り出しまでスムーズなローリング運動
- →どこで接地しても走りやすい。
- 自然な体重移動で効率的なランニング
- →体を傾けることで前に進みやすくなる。
カーボンプレートありシューズ
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カーボンX3(222g):リンコン3とマッハ3を兼ね備えているいいとこ取り
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ボンダイX(303g):クッションがある
カーボンプレートなしシューズ
- マッハ4(232g):反発がある
- リンコン3(210g):(メモ取り忘れ)
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クリフトン8(250g):オールラウンド
(注意)上記の重量はメーカーカタログ数値(メンズ27cm)
質疑応答
- ロングのレース向けのシューズ選択は?
- →まずはバイクの後の疲れ具合がどこに出て来るかによる。TKは股関節に来て足が前に出ない(歩幅が減って接地時間が長くなる)。
- →メタロッカーの機構を使って傾きで走るのがいい。その相性を見る。
- →ブリックランの機会を頻繁に作ってシューズを試す。
カーボンX3
- オフセット(ドロップ)は5mm(他モデルの4-5mmと同じ)。
- ニットのアッパーとタンが一体型で軽い。
- 前のモデルのカーボンX2より17g軽い。
- ソールも新しくなっている。PROFLY X。
- 履いた感触も違っているだろう。
- 持つよりも走った方が軽さを感じる。
- トランジションで履きやすい。踵が伸びる。
- アッパーのメッシュの水抜けも良さそう。
TKの動画とガーミンデータの確認
ここでTKのランニング動画の説明。ランニングペース毎の。
ショートペースの走り
- 体が傾くことによって歩幅が大きくなる。
- ベタベタ走っていても思ったより接地時間も短くなる。
- ロケットXに近い反発の良さ。X2のグライド感も持っている。
ミドルペースの走り
- ゆっくり走っても足が早く離れる。その分上下動が増える。
ロングペースの走り
- 接地時間が長くなって、反発は感じにくくなっている。
- ペースが下がると、反発が減ってしまうが、グライドを活かしてメタロッカーで走るのがいい。
ブリックランの走り
- 更に接地時間が長くなっている。が、歩幅は保っているため、いいペースで走られる。
- カーボンX2よりモチモチ感(反発)が増して、メタロッカーが強くなっている
- 履いて当たるところがなく快適。
- シューレスでしっかりと押さえている。柔らかくなったが、足が遊ぶこともない。
- レースで足が浮腫んでも対応できそう。
質疑応答(TOKIOの質問)
- カーボンXもX2も悪くはないですが、カーボンの反発が弱いように思います。X3はどこが改善されたのか、カーボンプレートは良くなったか(正直、X2はナイキやアシックス程は進化していない)、重さは軽くなったのか。
- →(HOKA担当)ソールは作り替えた。カーボンプレートは変えてはいない。他社と違い、HOKAのカーボンはロッカー形状を保つために入れている。
- →X2にはあまり感じなかったメタロッカー感が出るようになった。ロケットXと同じような反発を感じるようになった(X2では使わなかったショートでも使おうと思う)。
- 毎月の試し履きスケジュールがWebサイトに載るのが月の後半のことが多いのですが、事前の公開(例えば、前月末まで)は難しいのでしょうか。
- →(事前のメールでの回答)HOKAのイベントの担当部署に内容共有させて頂きます。
質疑応答
- カーボンX3の耐久性はどのくらいか?
- →バイクが多くてランニングの練習量が少ない前提で。TKの場合はソールの踵外の摩耗で横の安定性が減る。X2の200-300kmで摩耗して来た。
- →カーボンプレートの反発は変わらないだろう。ソールが潰れたりとかはあると思うが。
- →カーボンX3は(X2と同じくラバーの補強がないタイプなので)X2と同じくらいだろう。
ボンダイX
- HOKAの初期モデルにカーボンプレートを入れたもの。
- 速い人だけでなく遅いペースの人にも貢献する。
- 反発は感じない。クッションが厚いので。
- 踵のクッションを感じた後につま先のカーボンプレートの硬さを感じられる。
- レースではカーボンX2を使って、普段の練習ではボンダイXを使って体の負担を抑える。
- 耐久レース後半でのペースアップの練習もできる。
マッハ4・リンコン3
- マッハ4、フラット。接地時間が短く取れてピッチを上げられる。ピッチを意識した練習。
- リンコン3、踵からの接地がいい。クッションを活かしてメタロッカーを使う。歩幅を意識した練習。
- どちらもカーボンプレートモデルを温存して、ボンダイXより速いペースでの練習で使う。
クリフトン8
- HOKAらしさを感じるもの。リンコン3は省かれた感じがするが、ラグジャリー感がある。
- モデルチェンジしても自分(TK)はクリフトンを普段履きしている。
- 万能のクリフトン8を基準にして、軽いのが良ければマッハ4かリンコン3。距離を走る場合はボンダイX。
- レースではカーボンX3の一択。どのペースにも使える。
質疑応答
- レースでクリフトン8とかを使ってカーボンプレートは不要か?
- →カーボンプレートはあった方がいい。
- →X3でカーボンプレートのデメリットはない。反発が強過ぎてダメージ受けたりもしない。
- →足のダメージを気にするならボンダイXをレースで使うのもいい。
TOKIOの所感
TKが一択と言うのならカーボンX3を買おう!
HOKE ONE ONE、国内初出店
www.hoka.com
HOKA ONE ONEの国内初の実店舗が明日3月18日(金)にオープンするんだよね。横浜で(八景島に行く時に使う)金沢シーサイドライン沿いでなかなか遠いけど、
【オープン記念キャンペーン】
シューズをご購入いただいたお客様先着50名様に、シューズの持ち運びに便利な「HOKAオリジナルドライバッグ」を差し上げます。
らしいので、初日に行こうかなと思ってた。てっきり土曜日だと思ったら平日だったので、行くの止めたー(笑)。お近くの人はぜひ。
今日のオススメ本
*1:TKは元々専門は自転車なので、専門外のランニングに関しての話はエイジトライアスリートにはちょー参考になる。
*2:HOKA ONE ONEのシューズの特徴であるメタロッカーの説明はこちら https://www.hoka.com/jp/technology.html
*3:もちろん?そのまま「てぃーけーふじ」と読みます。1995年からの呼称なので、TKこと竹谷さんよりもTK歴は長いかも。