2022年3月から5月に読んだ本
2月以来久しぶりに読書メーター使って読んだ本まとめてみた。3月から5月までのもので6月のはなかったけれど、6月分としてまとめた。
6月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1651
ナイス数:0
皆のあらばしりの感想
これはなんというジャンルなんだろう。博識深い男から語られるのは歴史物のようでもあるし、最後の急展開はミステリーでもある。途中ラブコメみたいな展開もあるし(笑)。なんと言っていいか分からないが、リズム良く読み進められた。
★★★★☆
読了日:03月01日 著者:乗代 雄介
残月記の感想
『そして月がふりかえる』はこの先どう展開していくのだろう、最後まで話が持つのかと思っていたらあっさり終わった。そこでようやく短編の一つだと気付いた。テイストとしてはドラマ「世にも奇妙な物語」に近い。『月景石』は『そして月がふりかえる』の倍の分量がある。月と石と夢にまつわるファンタジー。なんというか古代の神話のようにも感じる。最後の表題作『残月記』はさらに倍の分量だ。かなり架空でおまけに未来の世界の話。これは壮大な物語で主人公のひたむきな姿に天童荒太の『悼む人』を思い出した。後半急いで読んだので、じっくり読み返したい。
★★★★★
読了日:03月09日 著者:小田雅久仁
赤と青とエスキースの感想
そうか。各章が点で繋がっていたのが最後のエピローグの章で一気に線となって繋がるところがいい。登場人物だけでなくタイトルも立体的な線として繋がる様は見事。タイトルと言えば、『赤と青のエスキース』だとさっきまで思っていたが(読んでいてそう思ったのもある)、『赤と青とエスキース』だったのか。エスキースは赤や青と並列関係なのね。これは知らずに先入観なしに各章を楽しんで読むのがいいけど。
★★★★★
読了日:03月23日 著者:青山 美智子
マンガで読む人生がときめく片づけの魔法の感想
『人生がときめく片づけの魔法』の内容が簡潔に纏まっていて、原作本を読むのが面倒な人や手っ取り早く知りたい人にはオススメ。細かいところは原作本の方が書いているし、図解がないと分かりづらい点も同じような挿絵があるし。
★★★☆☆
読了日:03月23日 著者:近藤 麻理恵,ウラモト ユウコ
新しい星 (文春e-book)の感想
登場人物達の人生が何となく上手くいったり上手くいかなかったり、すれ違ったり交わったりする様がいい。ネタバレしないように書くのは難しいが、泣いちゃうよねー。
★★★★★
読了日:04月26日 著者:彩瀬 まる
元彼の遺言状の感想
連続ドラマが2話終わったところで読んだ。ドラマとは別物(パクリもの)と言ってもいいくらいの出来だが、読んでいて主人公の描写で綾瀬はるかの声と顔が浮かんでしまう。やはりその点でドラマが先なのは良くない。ミステリーとしては伏線がちゃんと回収できていないところもあり、登場人物の行動の一部で不可解さが残った。ここら辺の仕掛けは上手い人に書き直してほしいくらい。とりあえず脳内で書き直した(笑)。ただ、ドラマが主要な登場人物が一挙に出て来て誰が誰か分からなくなる(遺産相続ものにありがち)なのと比べると、登場人物を把握しやすかった。登場タイミングの良さか。
★★★★☆
読了日:04月28日 著者:新川帆立
はじめてのの感想
『私だけの所有者(はじめて人を好きになったときに読む物語)』島本理生、『ユーレイ(はじめて家出したときに読む物語)』辻村深月、『色違いのトランプ(はじめて容疑者になったときに読む物語)』宮部みゆき、『ヒカリノタネ(はじめて告白したときに読む物語)』森絵都の4編から成る。最初の2編でいい感じで盛り上がったが、『色違いのトランプ』は設定が突拍子もなくついていけなかった。他の作家とは違って宮部みゆきの作品自体を読まないのもあるかもしれないが。そこからの最後の『ヒカリノタネ』のエンディングへの展開がよかった。とは言ってもこちらもタイムトラベル・タイムリープ物で設定は突拍子もないので、やはり物語自体が惹きつけるかどうかだろう。ちょうど『私だけの所有者』に対応するYOASOBIの「ミスター」のMVが公開されて、その前の曲だけを聴いているのに比べても絵が入ったMVは小説の世界観と見事に表していてよかった。
#YOASOBI #ミスター #はじめての
YOASOBI「ミスター」Official Music Video
読書メーター
2022年3月から5月のベスト
今回はこれ。『はじめての』もよかったけれど、全体的な出来としては。
読んだきっかけは前回の2月と同じく「王様のブランチ」前日の瀧井朝世さんの事前ツイート。2021年11月13日(土)の「王様のブランチ」BOOKコーナーの特集に関しての。
明日11月13日のTBS系「王様のブランチ」ブックコーナー(午前11時20分前後~)の特集は、青山美智子さん『赤と青とエスキース』(PHP研究所)です。
— 瀧井朝世 (@asayotakii) 2021年11月12日
一枚の絵画(エスキース)をめぐる連作短篇集。さまざまなシチュエーションが描かれ、最後までたどり着いた時は「!!」となるはず。ぜひに。