初回に続き、8月28日(水)開催『ディシプリンド・アジャイル・デリバリー』(DAD本)読書会の第2回に参加しました。
ディシプリンド・アジャイル・デリバリー エンタープライズ・アジャイル実践ガイド (Object Oriented SELECTION)
- 作者: Scott W. Ambler,Mark Lines,藤井智弘,熱海英樹,天野武彦,江木典之,岡大勝,大澤浩二,中佐藤麻記子,永田渉,西山泰男,三宅和之,和田洋
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2013/06/22
- メディア: 大型本
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岡さんによる説明
今回も岡大勝さん(DAD本の翻訳者の一人)が参加されました。ただし、30分で抜けないといけないとのことで、まずは今回の範囲を説明してもらいました。そのメモ書きを。iPhoneでメモったこともあり、ポイントを絞ってます。
- 今回の6章から12章まで(方向付けフェーズ)はDADの全て。あとは通常のアジャイル。その通常のアジャイルのための準備。半分(1/3?)に近い量がある。
- 受託開発でアジャイルするためのギャップを埋める。
- DADはプロジェクト全体を自己組織化してJIT(ジャスト・イン・タイム)で進める。そのためのエッセンスがある。
- 記述内容を憶える必要は無い。開発時に手元に置いて見る。
- P184のまとめが参考になる。受託開発に導入するために。推奨は“アジャイルリリースプランニング(簡易に予測型)”と“適応的な計画型”の組み合わせ。P164の表に掘り下げてある。“簡易に予測型”や“適応的な計画型”の言葉をキーにして表を見る。
- イテレーションとリリースの間隔。これもP167の表で掘り下げ。
- (岡さんは)8、9章を訳した。どこを誰が訳したかは本に明記してない。
- 『アジャイルサムライ』のインセプションデッキと同じ。柔らかいか硬いか。アジャイルかエンタープライズか。
- NASAとか医療関係とかの重いものから軽いものまで。一般的なエンタープライズアジャイルはまとめで推奨してる。
- P115のアンチパターンにいいこと書いてある。ウォーターフォールみたいな“独裁的プロジェクト管理のプラクティス”やアジャイルがやりがちな“実装に飛び込む”はやってはダメ。
- 方向付けフェーズで枠組みを作る、見通しを立てる。
- 以上のようにまとめから逆引きするのがよい。
岡さんへの質問タイム
- システムの規模が大きい。DBの上に機能を作る。方向付けでまず基盤を作る。それはどう?
- 結合テストはいつやるか?
- いわゆる要件定義が方向付けフェーズ。一ヶ月でその後受託開発できる?
- ⇒幅のある計画。
- DADは作り切るのか?タイムボックスでやるのか?
ここで当初の予定通りというか質問で引き留めてしまい50分くらい経過していたが、岡さん退出。
議論
ここから議論しました。5人だったのでグループ分けは無しで。以下主に論点だけ書いておきます。
- 内部リリースと外部リリース分けてる?
- ウォーターフォールの定義の話。岡さんが言ってたウォーターフォールは一般的なのか。
- 計画し過ぎないためにはどうするか。工程表作れと言われる。
- P104表6-1の方向付けフェーズでのスケジュール例は事前に立てる計画なのか?結果なのか?
- ⇒計画ではないか。
- スコープはどうやって決める?機能の抜け漏れが怖い。現行踏襲であればBxUFでもよい?
- P120で開発構想書に書くことで「採用されているプロセス(この場合はDAD)」とある。DADも各戦略に軽いものと重いもので差があり過ぎるので意味がない?けど、戦略を全て決めるのはBxUFになる。
- P177からの見積り。どんな見積りしてる?
- ⇒ポイントを使っている。意味のない相対的なポイント。
- DAD本に書いてあるのは作業ではなくコストの見積り。コストの見積りは?
- ⇒簡易法。初期の概算だからそれでいい?
次回の予定
次回の進め方や日程はFacebookグループで決める。
次回の範囲としては以下の3つ考えられそう。
- 当初の予定通り「第IV部 使用可能なソリューションをインクリメンタルに構築する」(構築フェーズ)
- 論点が出尽くしてないので、今回の「第III部 ディシプリンド・アジャイル・デリバリーの開始」(方向付けフェーズ)をもう一度
- 飛ばした「第II部 ピープルファースト」(人と組織)に戻って
DAD読書会#3は9月の後半に開催されます。日程は確定していないので、出席したい方はFacebookグループDevLOVE DAD読書会に参加してくださーい♪
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今日のオススメ本
DAD本の章末の「参考情報」に記載された参考文献を読むのもあるけど、実は『アジャイルサムライ』を読んだことがないので、まずはこれかなあ。
- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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