TOKIOは一日にして成らず

日々思ったことをつらつらと

当ブログの記事には広告・プロモーションが含まれています

わたしが一番きれいだったとき

「わたしが一番きれいだったとき」を戦争の時におしゃれもできずに過ごした詩人茨木のり子さんの五篇の詩集。60年以上も戦争がない今の日本で生きられることが、それだけでどんなにしあわせなことなのだろう。

景気は一向によくならないし、政治家もビジョンがなく期待できないし、テレビを点ければ嫌なニュースばかり流れているけれども、戦争や紛争がないのは事実。それが合衆国の庇護の元に成り立つアンバランスなものであったとしても。

凛として生きたいすべての女性に読んでほしい。というか、女性だけに読ませるのはもったいない(笑) 最も私の心に響いた一篇から一部だけ抜粋。

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
(『自分の感受性くらい』から)

ここに繋がるまでの詩の言葉のひとつひとつが胸にグサリと刺さります。うん、グサリと。周りの人や時代のせいにしても仕方ない。好きなものは好きといつまでも言い続ければいいし、自ら感じるものを感じるままでいいんだ。

大型本ではないけれども、半分多部未華子さんの写真集ともなっています。彼女を好きな方もどうぞ。